5月~7月に読んだ本
2014年7月21日 読書5月~7月の間に読む予定の本
http://fraangelico.diarynote.jp/201404282305304792/
の続き。
まだ全部読めてないけど書けるうちに書いとかないと、次にいつかけるかわからないので。。。
読んでいった順番に適当な感想と評価。
始めは特にテーマも決めずに読んでいたのですが、読みたい本が増えていってこのままでは読めないと思ったので、以下の5つのテーマに絞って本を選んでいきました。
読まなかった本は大体上のテーマから外れていると感じた本。
反省点は3つ
1.テーマを絞るのが遅かった。
2.第一次世界大戦と日本は完全に蛇足だったのでここは別の本を入れるべきだった。
3.途中で息抜きで違う本を読んでいたせいで結構ギリギリになってしまいました。
次回に似たようなことをやる際は注意したいです。
http://fraangelico.diarynote.jp/201404282305304792/
の続き。
まだ全部読めてないけど書けるうちに書いとかないと、次にいつかけるかわからないので。。。
読んでいった順番に適当な感想と評価。
★★★★★:神、再読する価値がある。
★★★★☆:面白い、買う価値はある。
★★★☆☆:普通。あえて買う必要はない。
★★☆☆☆:ぎりぎり読める。大体何かの本の下位互換。
★☆☆☆☆:Wood Elemental
『隣人が敵国人になる日-第一次世界大戦と東中欧の諸民族』
★★★☆☆
ハプスブルク帝国(とバルカン方面の)民族多様性がWW1に与えた影響などをまとめた本。
正直なところ一番最初に読むにはちょっとニッチすぎた。
東部戦線って想像以上に複雑だったんですねっていう本。
『八月の砲声』(上・下)
★★★★☆
テヌキジャナイヨ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/37492435
『第一次世界大戦の起原』
★★★☆☆
当時の国際情勢や外交などをまとめた本。
大雑把に知りたいなら上の『八月の砲声』でもわかるので、より詳しく知りたい人向け。
結構詳しく書かれているし、この手の本にしては分かりやすいほうだと思う。
なお、私が買ったときは中古であほみたいな値段がついてた本だけど先月あたりに復刊したので今ではお手頃な価格で入手できる。
『マルヌの会戦 第一次世界大戦の序曲 1914年秋』
★★★☆☆
マルヌの会戦だけに絞って書かれている戦史。
『八月の砲声』やリデルハートの『第一次世界大戦』なんかと見比べながら読むと面白い。
読物としては『八月の砲声』のほうが面白い。
『「八月の砲声」を聞いた日本人』
★★★★☆
第一次世界大戦に日本が参戦した時にドイツ国内にいたために収容所に入れられた日本人たちの処遇をまとめた本。
第一次世界大戦の時にドイツにいた日本人なんて今まで気にもしていなかったので色々新鮮だった。
他国で戦争に巻き込まれたら変な楽観はせずに逃げられるうちに逃なければいけない(戒め)
『青野原捕虜収容所の世界―第一次世界大戦とオーストリア捕虜兵』
★★★☆☆
収容所繋がりで読んだ本。
第一次世界大戦で日本の捕虜になったドイツ・オーストリア=ハンガリーの兵隊と捕虜収容所の話。
『隣人が敵国人になる日』とも関連していて、ハプスブルク帝国の複雑さの一端を垣間見た。
『仏独共同通史 第一次世界大戦』
★★★★★
思いした。
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/38328641
『オーストリア=ハンガリーとバルカン戦争』
★★★★★
図書館で借りた本だけど、買って手元に置いておきたい本。
勢いずく()
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/38529380
『第一次世界大戦と帝国の遺産』
★★☆☆☆
(フランスやイギリスも含んだ)帝国主義の観点から第一次世界大戦を見た本。
植民地からの徴収兵により、植民地人と本国人との会合を招きその後のそれぞれの人々の意識の変化を招いた英仏等の協商国。
戦争したら帝国が崩壊した同盟国+ロシアの内訳などをまとめた論文集。
論文集は編者が違うせいで個々の論文の面白さが大きく変わるのが難点。
さらにこのころはある程度テーマを決めて本を選ぶようになっていて、この本はそのテーマともずれていたこともマイナス。
ただ、視点はかなり面白い。
『第一次世界大戦と日本海軍―外交と軍事との連携』
★★★☆☆
第一次世界大戦と日本の関係をまとめた本。
陸軍や内閣の記述もあるが、タイトル通り海軍から見た第一次世界大戦が中心。
好き勝手に戦争を利用してたんだなあというお話。
論文なので興味がない人にはかなり読みにくい本。
『日本海軍地中海遠征記―若き海軍主計中尉の見た第一次世界大戦』
★★★☆☆
地中海に遠征した日本海軍の軍人が書いた日記をまとめたもの。
上の論文を最初に読んでおくと、マクロな視点とミクロな視点の両方から第一次世界大戦と日本の関わりを見ることができる。
軍人の日記とは言うけれどなかなかに親しみが持てて読みやすい。
『複合戦争と総力戦の断層―日本にとっての第一次世界対戦』
★★★★☆
『第一次世界大戦と日本海軍―外交と軍事との連携』が海軍を中心とした視点だとしたなら、こちらはもっと総合的に日本と第一次世界大戦をまとめているといえる。
尼港事件やシベリア出兵までを第一次世界大戦の範疇に収めて書いている部分が好感を持てる。
ページ数は少ないがかなり充実した内容。
『激録日本大戦争 第一次世界大戦と日本』
★☆☆☆☆
『複合戦争と総力戦の断層―日本にとっての第一次世界対戦』
と
『第一次世界大戦 忘れられた戦争』
を読もう。
『第一次世界大戦 忘れられた戦争』
★★★☆☆
国際政治を中心にまとめた本。
『第一次世界大戦の起原』が戦争前を詳しく書いていたとしたら、こちらは戦争中の国際政治を詳しく書いている。戦史を期待して読んではいけない。
手始めに読むにはちょうどいい本。
『第一次世界大戦の終焉 - ルーデンドルフ攻勢の栄光と破綻 1918年春』
★★★★☆
『マルヌの会戦 第一次世界大戦の序曲 1914年秋』の姉妹本。
第一次世界大戦の理解が深まっていたためか、マルヌの会戦よりも楽しく読めた。
物事は上手くいってほしいときに上手くいかず、どうでもいい時には大成功になるんですよね。
『第一次世界大戦』 著:リデルハート
★★★☆☆
有名な第一次世界大戦の通史。
はじめて読んだけど、リデルハートの独断と偏見で作った戦史セレクション的な感じ。
その厚さやヨーロッパの地名が頻出することも合わせると、最初に読むよりはある程度いろんな本を読んでから読んでみるのがいいと思う。
『ピースメイカーズ 1919年パリ講和会議の群像』
★★★☆☆
パリ講和会議に挑んだ列強諸国やそれに振り回されたり振り回したりしていたその他の小国たちのあれやこれやをまとめた本。
ウィルソンの理想が結局理想でしかなかったことがよくわかる一冊。
どの国も好き勝手に動く上にすぐ武力で脅しに入るのはこの時代のスタンダードですね。
『西部戦線異状あり - 第一次世界大戦とイギリス女性作家たち』
★★☆☆☆
第一次世界大戦と英文学の論文集。
論文集は当たり外れが(ry
ヴァージニア・ウルフしか知ってる作家いなかったけど、それぞれの女性作家の作品から当時の空気を理解しようという試みはこの本が初めてだったので新鮮で面白かった。
さほど面白くない人が二連続で論文書いてて絶望しました。
『第一次世界大戦とイギリス文学』
★★★☆☆
第一次世界大戦と英文学の論文集2。
論文集は当たり外れが(ryといっても、どの話もそれなりに面白かったので満足。
文学者の戦争へのかかわりや、戦争が文学に及ぼした影響が『西部戦線異状あり』よりも詳しく書かれている印象を受ける。
『精神の変容 (現代の起点 第一次世界大戦 第3巻)』
★★★★☆
1巻と2巻は読書テーマと合わなかったので読んでません。
第一次世界大戦と表象文化論の論文集。
論文集は(ry
文学だけでなく絵画や音楽なども含めて幅広く扱っていることが特徴。
特にキュビスムと戦場でのカムフラージュが結びついたという記述が楽しく読めた。
『武器よさらば』
★★★☆☆
そこまで面白いわけではない。
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/39561957
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/39584961
『ダロウェイ夫人』
★★★★☆
こちらは結構面白い。
意識の流れは慣れれば癖になる。
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/39625407
『春の祭典 新版――第一次世界大戦とモダン・エイジの誕生 』
★★★★★
『精神の変容 (現代の起点 第一次世界大戦 第3巻)』と比べると芸術よりも戦争や政治の比重が大きい気がする。
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/39709734
今後読む予定の本
『 ジェイコブの日記』
『 砲火』
『 西部戦線異状なし』
『 鋼鉄のあらし』
結局読まなかった本
『戦争の世紀―第一次世界大戦と精神の危機』
『第一次世界大戦と社会主義者たち』
『第一次世界大戦の日米関係史』
『アメリカ社会と第一次世界大戦』
『魔性の煙霧―第一次世界大戦の毒ガス攻防史』
『地の塩』
始めは特にテーマも決めずに読んでいたのですが、読みたい本が増えていってこのままでは読めないと思ったので、以下の5つのテーマに絞って本を選んでいきました。
1.第一次世界大戦前夜の国際政治
2.第一次世界大戦と日本
3.第一次世界大戦通史
4.第一次世界大戦と表象文化論
5.戦後文学
読まなかった本は大体上のテーマから外れていると感じた本。
反省点は3つ
1.テーマを絞るのが遅かった。
2.第一次世界大戦と日本は完全に蛇足だったのでここは別の本を入れるべきだった。
3.途中で息抜きで違う本を読んでいたせいで結構ギリギリになってしまいました。
次回に似たようなことをやる際は注意したいです。
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